室生山上公園芸術の森

奈良県宇陀市の、室生寺を見下ろす高台にある緑豊かな美しい公園。それが室生山上公園芸術の森です。

彫刻家、井上武吉によって構想されたこの公園は、過疎対策として策定された「むろうアートアルカディア計画」のシンボル事業として計画が進められました。井上武吉の逝去に伴い、環境芸術の第一人者である彫刻家ダニ・カラヴァンに引き継がれた事業は、その全体が彼による芸術作品として、一般的な公園とは異なる芸術と自然が渾然一体となった全く新しいものとなったのです

見たこともない自然とアートの調和

公園に一歩足を踏み入れた方は、今まで見たことないその空間にきっと面食らうことでしょう。素晴らしい緑の景色を、全く阻害することない人工的な造形物。その調和は、まさしくアルカディア=自然豊かな理想郷といっても過言ではありません。

「天」をイメージして作られたといわるこの公園は、まさしく天上の空気を醸し出しているのです。またダニ・カラヴァンはイスラエル出身の芸術家ながら、日本文化にも深い造詣があり、日本文化の象徴的なモチーフ、鳥居を用いたデザインも使用しています。

彼が用意した全ての造形物は、完璧なまでに自然と一体化して、見る者に大きな感動を呼び起こすのです。